中高瀬観音山遺跡

「ふるスケ」中高瀬観音山遺跡2 

 中高瀬観音山遺跡は富岡市中高瀬のインターチェンジのトンネル付近で発見された縄文時代前期から奈良時代にかけての遺跡です。平成9年には国指定の史跡となりました。

 平成元年に行われた調査では、特に弥生時代後期の遺構が多く、153棟もの竪穴式住居跡等や10棟の掘立式建物跡が発見されました。標高が高く(周囲との標高差50メートル)、一見すると不便な立地に見えますが、ムラの防衛のために鏑川流域を一望できるこの場所に定住していったようです。

 頂上付近では床面面積の小さい掘立柱建物跡が発見され、物見台跡や鉄製の矢じりが発見されたことから、山城としての防衛機能と生活拠点としての機能を両立していたと考えられます。北関東の当時の状況を知る上では重要な遺跡であることから、富岡市は今後、遺構を復元し、学びの場としての施設を建設していくということです。

 現在でも眺望の良さは健在で、菜の花が咲く時期には、あたり一面が黄色に染まり、そこから望む景色の良さは圧巻です。

案内マップ

中高瀬観音山遺跡

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