金井一男さん

繭の生産

宮下さん

「小学生の頃には、家業である養蚕の手伝いをしていました。80才になりますが、その時からずっと養蚕を続けています。」と話してくれたのは、富岡市白岩の金井一男さん(80)。金井さんは、娘さんなどの手を借りながら、現在は年間1トン超の繭を出荷しています。

 最近の養蚕業について「コロナ禍による観光業の不振などの影響で絹製品の需要が減り、苦しい状況にあります。早くコロナが終息してほしい。」と話してくれました。

 今後の養蚕業の振興については「安中市の碓氷製糸株式会社で繭を生糸に加工していますが、富岡製糸場でも、小規模な繰糸作業をしてみれば生きている世界遺産として観光をもっとPRできるのではないか。」と提案してくれました。

 最後に「地域伝統産業である養蚕が絶えることがないように若い人に引き継いでもらえればありがたいです。また、群馬県全体では生産量が減っているので、管内の養蚕をもっと盛り上げていくためにも、関係機関の協力をいただき生産量を増やしたい。私も動けるうちは、がんばります。」と思いを語ってくれました。

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