高橋直矢さん
蚕の飼育と水稲、原木椎茸、玉葱の生産
「両親が農業を営み、幼少の頃から手伝いをしていました。いずれは家業を継がなければと思っていました。高校、大学と普通科に通っていましたので農業知識はありませんでした。教わるなら早い方がいいと考え、両親が元気な内に習おうと思い大学卒業後すぐに就農しました。両親から指導を受け、蚕桑研究会や青年部、地域の諸先輩方に技術や相談をして学びました。これからも現状を維持しながら品質の良い物が出荷できるようにしていきたいです。」と話してくれたのは富岡市桑原の高橋直矢さん(28)。
高橋さんは就農6年目の若手農家で、両親と一緒に蚕を年間55万頭の飼育と4haの田んぼで米の生産、また、年植5000本の原木椎茸や20aの畑で玉葱の生産に取り組んでいます。
農業をする上での喜びは、「自分で汗をかいて作った物が食べられ、また、買ってくれた人から『美味しかった』と言われるのが嬉しい。蚕も手を掛ければかけるだけ結果に繋がる。」と笑顔で答えてくれました。
良い物を作る上で心掛けていることは、「蚕は生き物なので気が抜けません。どうすれば良い環境になるかを考えて取り組み、手間を惜しまないことを心掛けています。」と話してくれました。
趣味は「ランニングとバトミントン。バトミントンはチームに加入していて毎週、北中学校の体育館で小学生たちに教えています。スポーツを通じて地域の活動に力を入れています。」と楽しそうに答えてくれました。
今後の抱負をお聞きしたところ「両親が積み上げてきた信頼を損なわないように現状を維持しながら品質向上に努める。また、若手が養蚕に入りやすいきっかけ作りや良い物が作れるようなパイプ役になりたい。」と力強く語ってくれました。